【TESEN文庫 第17話】ふつうってなんなん。

JOURNAL|TESEN

大阪シェアハウスの運営スタッフSHUです。

 

シェアハウスで働くわたしが気ままに連載小説を書いております。

 

「シェアハウスってどんなところ?」「どんな暮らしがあるの?」

 

この小説はそんな方へ向けて書いています。

 

ときどき実話なフィクションです。

 

一緒にシェアハウスの暮らしをのぞいてみませんか?

 

シェアハウスで起こる素敵なことが少しでも多くの人に届いたら、そして豊かな暮らしを多くの人に。

 

 

|前回までのお話

 

 


灰色の建物から人が押し寄せ、ちっちゃい穴に吸い込まれていく異常事態に私も続く。

 

いつもどおり鉄の塊を3分待つ。

 

時間通りに到着する。

 

そこに何百人もの人が乗り込み降りていく。

 

そしてどこかに運ばれていく。

 

もし都会のアスファルトがスケルトンだったら、地下に潜った人たちが見えるんかな。

 

地下の空間が大きくなりすぎて地面は陥没せえへんのかな。

 

そういえば日本の電車はすごいとアメリカ人のシェアメイトが話していた。

 

1分も遅れずに到着する。

 

1分遅れたら社内アナウンスで謝罪がすぐ流れる。

 

これが普通だと思っていたが、彼にとっては普通ではないのかも。

 

人間が鉄の塊を動かしているんだと考えたら、異常なことなんかな。

 

なんか「ふつう」と思っていたことを、「ふつう」じゃないと気付かされてくれることが多くなった。

 

でも「ふつう」がどんなことか分からんってこともあるけど。

 

TESEN文庫第7話

 

ふつうってなんなやろなぁ。

 

ふつうって人によってちがうしなぁ。

 

ふつうの暮らしってなんなやろ。

 

家にかえると誰かが「おかえり〜っ」て言ってくれる。

 

ふつうちゃうなぁ。

 

体調をくずすと、誰かが食料持ってきてくれる。

 

ふつうちゃうなぁ。

 

リビングに降りると、ご飯ができている。

 

ふつうちゃうなぁ。

 

わたしの生活ってふつうじゃないことで溢れてるんや。

 

でもこの生活もいつまで続くんやろうなぁ。

 

ふつうじゃないことに囲まれすぎた生活から、ふつうの生活に戻ることってできるんやろうか。

 

もう一回ひとりで生活できる日とか来るんやろうかぁ。

 

このまま年も取らずにふつうじゃない生活が続いたらええなぁ。

 

わたし中学生みたいなしょうもないこと言ってるぁ。

 

もう少しふつうじゃない暮らしをふつうに楽しんでみる。

 

 

 

続く。

 

|前回までのお話

 

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